噛み合わせ
(顎関節症)
噛み合わせ治療について

咬み合わせ治療と
歯ぎしりの影響について
海神あらき歯科・矯正歯科では、咬み合わせ治療に対して様々な角度からアプローチすることが可能です。咬み合わせの問題は、放置すると歯だけでなく、全身の健康にさまざまな影響を及ぼすことがあります。当院が目指しているのは、患者様1人ひとりに合わせた治療方法の提案・作成による、根本的な咬み合わせ問題の解決です。
具体的には、症状・生活習慣・ご要望などをヒアリングした上で、マウスピース治療・咬み合わせの調整・スプリントの製作などの治療方法を提案しています。
たとえば、日頃の習慣から食いしばり・歯ぎしりを起こしている場合には、歯の磨耗を防ぐために、(主に)夜間に使用するマウスピースを製作します。
患者様の口腔内の形状に合わせてオーダーメイドすることで歯の負担を軽減し、磨耗や破損を防ぐことが可能です。
また、特定の歯に集中して負荷がかかって痛みが生じている場合には、歯をわずかに削ることで、咬み合わせの高さを調整します。ただし、咬み合わせは非常に繊細です。「詰め物・被せ物が少しだけ高く感じる」などわずかな不整合でも、患者様は強い違和感や痛みを感じることがあります。当院では、高度な技術と豊富な経験を持った歯科医師が咬合治療を担当しているのでご安心ください。
噛み合わせを重視した矯正治療の重要性


矯正治療を検討される方の大半は、見た目が綺麗になることを望まれています。当院では見た目の改善はもちろん、噛み合わせを重視した矯正治療を行なっております。
歯並びを整えると、見た目の印象がよくなることは皆様ご存知かと思います。そのほかにも、よく噛めるようになることで食事を取りやすくなったり、胃腸への負担を減らすこともできます。
また、噛み合わせがよくなることで、肩こりや腰の痛みなどの全身症状の改善につながるケースもあるのです。
当院で歯科矯正を行い、より魅力的な口もとを作り、全身の健康も向上させていきましょう。
矯正治療と咬み合わせ
歯並び・見た目を改善する矯正治療も、咬み合わせ問題を改善する、有効な治療方法の1つです。当院が提供しているのは、審美面と機能面の両面から改善を目指す、咬み合わせを重視した矯正治療です。
矯正治療を受けることで、歯並びが整って見た目が改善されるだけでなく、咬み合わせまで正しくなることで、食事がしやすくなったり、発音が改善されたり、肩こりや頭痛など全身の不調が改善されたりするケースもあります。
また、咬み合わせが悪いと、全身にさまざまな影響を及ぼす場合もあります。
肩こり・頭痛・腰痛などの症状は、咬み合わせの問題が原因となっていることがあります。さらに、顎関節に過度な負担がかかると、顎関節症を引き起こすリスクも高まるので注意が必要です。
顎関節症とは
顎関節や周辺の筋肉に、痛みなど不快感が生じる症状のこと。たとえば、顎や耳のあたりに痛みを感じたり、口を開けるときに「カクカク」という音がしたり、口が大きく開けにくくなったり、頭痛や耳鳴りが起こったりすることがあります。顎関節症の原因は、ストレス・咬み合わせ・歯ぎしり・姿勢などさまざまです。
悪い咬み合わせが
引き起こす主な症状
咬み合わせが悪いと、口腔内だけでなく、全身にさまざまな症状を引き起こします。
以下のような症状が見られる場合、歯科医院を受診して、早めに咬み合わせのチェックを受けましょう。咬み合わせの問題は、放置すると症状が悪化して、治療が難しくなる場合があります。
- 肩こり
咬み合わせが悪いと、首や肩の筋肉に過度な力がかかり、慢性的な肩こりが生じることがあります。 - 頭痛
咬み合わせの不具合が原因で、こめかみや後頭部などに痛みを引き起こすことがあります。 - 顎関節症
前述の通り、咬み合わせが顎関節に影響を与え、口を開けにくくなることがあります。顎関節症は、顎の筋肉や関節に痛みや違和感を引き起こし、日常生活に支障をきたすことのある症状です。 - 耳鳴り・めまい
咬み合わせが悪いと、顎の位置がずれて、耳の周りの神経に影響を与え、耳の奥に違和感を感じたり、耳鳴りやめまいを引き起こしたりすることがあります。 - 歯の磨耗
特定の歯に過度な力がかかることで、歯が磨耗して、咬み合わせがさらに悪化する場合があります。また、歯がすり減ってしまうことで、知覚過敏や歯根破折などの発症リスクが高まるので注意が必要です。 - 顔の歪み
咬み合わせが悪いと、顎の位置がずれて、顔の左右のバランスが崩れ、顔が歪んで見えることがあります(例:顔の片側だけが引き締まり、もう一方が緩んで見えてしまう)。 - 慢性的な疲労感
咬み合わせが悪いと、全身の筋肉が常に緊張状態にあり、これが原因で慢性的な疲労感を感じることがあります。
噛み合わせ治療の流れ

海神あらき歯科・矯正歯科では、以下の流れで咬み合わせ治療を行なっています。
- 初診・カウンセリングまずは、カウンセリングを行ない、患者様のお悩みや症状について詳しくお伺いします。ご要望があればお気軽にご相談ください。その後、口腔内のチェックやレントゲン撮影を行ない、咬み合わせや顎関節の状態を確認します。
- 咬み合わせの診断と治療計画の立案検査結果に基づいて、咬み合わせの問題点を診断し、最適な治療計画を提案します。咬み合わせの調整が必要な場合は、具体的な治療方法や治療スケジュールについて詳しく説明しますので、何か不明な点があれば遠慮なくお申し付けください。また、矯正治療が必要な場合は、歯並びや顎のバランスを整えるための治療プランを、治療期間・治療費用・使用する矯正装置(矯正の種類)を含めて提案します。
- 咬み合わせ治療の実施咬み合わせの調整が必要な場合、咬合紙を使用して(咬み合わせの)状態を確認し、必要に応じて歯や詰め物を削って高さを調整します。検査の結果、顎関節症・食いしばり・歯ぎしりなどの症状が確認された場合には、夜間に使用するマウスピース(ナイトガード)を製作して、歯や顎への負担を軽減することによって、症状の悪化を防求ことが可能です。
- アフターフォロー 治療が完了した後も、定期的に来院いただき、咬み合わせの状態をチェックして、必要に応じてマウスピースの再調整・交換などを行ないます。
歯ぎしりについて

歯ぎしりとは
歯ぎしりとは、無意識のうちに上下の歯を擦り合わせたり、強く噛みしめたりする現象のことです。
睡眠中に起こることの多い症状ですが、日中でも無意識に行なっている場合があります。咬み合わせの問題やストレスが原因となっていることが多く、放置すると歯や顎に深刻なダメージを与える可能性があるので注意が必要です。
歯ぎしりの原因
咬み合わせの不具合
咬み合わせが悪いと、特定の歯に過度な力がかかり、歯ぎしりを引き起こすことがあります。(虫歯治療などで使用した)詰め物や被せ物の高さが適切でない場合は、該当部分を削って調整することが可能です。
ストレス
ストレスは歯ぎしりの主な原因の一つです。無意識のうちに歯を食いしばることで体がストレスを解消しようとしますが、これが逆に頭痛や肩こりの原因となってしまう場合があります。マッサージなど自分自身がリラックスできる方法を実践したり、マウスピースを使用したりすることでストレスを軽減することが可能です。
生活習慣
引越し業者など重い荷物を持つ仕事に就いている方や、スポーツを嗜む方は、日常的に歯を食いしばることが多く、歯ぎしりが発生しやすいと言われています。
子どもの歯ぎしりについて
子どもも睡眠中に歯ぎしりをすることがあります。これには、成長過程での顎や歯の発達が関係していることが多く、通常は特別な治療は必要ありませんが、場合によっては経過観察が必要です。
歯ぎしりが引き起こす二次障害

歯への障害
歯ぎしりを放置すると、歯や歯周組織に深刻なダメージを与える可能性があります。
歯の磨耗や割れ
歯ぎしりが続くと、歯が磨耗し、最悪の場合、歯が欠けたり割れてしまうことがあります。
知覚過敏
歯ぎしりによるエナメル質の損傷で、冷たいものや温かいものがしみることがあります(知覚過敏)。
歯根破折
歯が磨耗することで、歯の根が割れてしまい(歯根破折)、抜歯が必要になるケースもあります。
顎関節症
歯ぎしりは咬み合わせと同様、顎関節に大きな負担をかけるため、顎関節症を引き起こす可能性があります。
歯ぎしりの種類

グラインディング(歯のこすり合わせ)
一般的に「歯ぎしり」として知られている種類の歯ぎしりです。主に睡眠中に発生し、無意識のうちに上下の歯をすり合わせることで、歯が摩耗してしまいます。主な原因は、ストレスや咬み合わせの不具合(早期接触)など。
クレンチング(歯の噛みしめ)
上下の歯を強く噛み締める動作です。歯にかかる負担が非常に大きく、本人が気づかない場合もあります。睡眠中にクレンチングが起こると、翌朝に顎の痛みや重さを感じることがあります。就寝時だけでなく、日中の集中時や運動中にも見られることの多い症状です。
タッピング(歯を鳴らす)
上下の歯をぶつけて「カチカチ」と音を立てるタイプの歯ぎしりです。グラインディングやクレンチングに比べると比較的珍しいタイプの歯ぎしりで、他の種類に比べて比較的歯へのダメージは少ないと言われています。
歯ぎしり治療について

歯ぎしりの治療方法
歯ぎしりの治療は、原因と種類に応じて異なります。
睡眠中や無意識に起こる歯ぎしりは、咬み合わせ同様、マウスピースの製作・装着などにより改善を図ることが可能です。
また、咬み合わせの不具合が原因であれば、(歯を削ることによる)高さの調整など咬み合わせを改善する治療を行ないます。また、生活習慣の改善やストレス管理・解消も、歯ぎしりを予防する有効な方法の1つです。
歯ぎしり・咬み合わせに関する
よくあるご質問

Q.正しい咬み合わせが
できている状態を教えてください。
A.歯にはそれぞれ役割があり、それぞれが正しく機能している位置関係および形態が重要です。また、歯磨きのしやすさの観点から歯並びに乱れがないこともポイントとされています。
Q.噛み合わせ治療にかかる期間は
どのくらいですか?
A.咬み合わせ治療にはさまざまな方法があり、それぞれ治療期間が異なります。
たとえば、食いしばりが原因で顎に痛みがある場合は、マウスピースによる治療を行ないます。この場合、マウスピースの型取りから装着までの通院回数は2回程度で、治療時間も短く済みます。
しかし、顎の痛みが完全に改善するまでには、3ヶ月から半年ほどかかることがあり、その間に定期的な検診が必要です。
一方で、咬み合わせを根本的に矯正治療で改善する場合には、治療期間が2年から3年に及ぶこともあります。
咬み合わせ治療の期間は、患者様の咬み合わせの状態や症状、口腔内の状況によって異なるため、まずは歯科医師に相談し、自分に最適な治療方法とその期間について確認することが大切です。
Q.噛み合わせ治療には
保険が適用されますか?
A.食いしばりがひどい場合に作成する「ナイトガード」と呼ばれるマウスピースの作製は、保険適用で治療が行えます。ただし、すべての咬み合わせ治療に保険が適用されるわけではありません。
たとえば、咬み合わせを根本的に解決するための矯正治療は、一般的には自費治療です。ただし、受け口や出っ歯などの不正咬合が顎変形症に起因するものであると診断された場合、矯正治療が保険適用となるケースもあります(顎変形症は、上顎や下顎の形や大きさの異常、またはそのバランスの崩れが原因で、咬み合わせに問題が生じ、顔の形が変わる症状です)。
顎変形症かどうかは、矯正歯科や口腔外科、形成外科で診断を受けることができます。もしご自身が当てはまるかもしれないと思われる方は、一度専門医に相談してみてください。矯正治療に保険が適用されるかもしれません。
Q.咬み合わせ・歯ぎしりの治療で
用いるマウスピースの値段を
教えてください。
A.保険適用内のため、3割負担の方で3,000〜4,000円程度の治療費用が発生します。
Q.歯並びに不満はないのですが、
咬み合わせに不安があります。
咬み合わせのチェックはできますか?
A.歯並びが整っていても、咬み合わせに問題がある場合はあります。噛みにくさや痛みを感じる場合は、咬み合わせに問題がある可能性があります。もちろん、海神あらき歯科・矯正歯科では、咬み合わせのチェックを行なうことが可能です。定期検診時など気軽にご相談ください。
その際に、「どんな時に違和感を感じるのか?」「どんな時に痛みがあるか?」「どんな時に口が開けにくいと感じるか?」など、具体的な症状を伝えていただけると、歯科医師に状況が伝わりやすくなります。普段から咬み合わせの違和感や痛みを感じるタイミングを意識することで、スムーズに治療を進められるでしょう。
Q.口が開かなくなってしまいました。
すぐに診察してもらえますか?
A.当院では予約患者様を優先的に診察しておりますが、急患にも対応しています。まずはご連絡いただき、ご来院ください。突然口が開かなくなると驚かれるかもしれませんが、無理に口を開けようとせず、安静にしてください。もし痛みがある場合は、市販の痛み止めを服用することをおすすめします。また、顎のマッサージや患部を温めることも効果的です。
来院後は、顎関節の症状を改善するためのマウスピースを作製したり、徐々に口を開けられるようにするためのトレーニングやマッサージを行なったりします。「口が上手く開けられない」など顎関節症の疑いがある場合、口が開かなくなる前に一度歯科医院で診察を受けることをおすすめします。
顎関節症かもと疑いがある場合には口が開かなくなる前に一度歯科医院でチェックしてもらいましょう。
顎関節症セルフチェック
- 顎を動かすと痛みがある
- 口を開ける時・閉じる時に音がする
- 耳の前・こめかみ・頬などに痛みを感じる
- 硬いものを噛むと顎が痛い
Q.歯ぎしりは歯周病と
関連性がありますか?
A.歯ぎしり(グラインディング)と歯周病には関連性があります。特に、歯周病が進行している場合、歯ぎしりによってさらに悪化する可能性があるので注意が必要です。歯ぎしりは、歯に過剰な力をかけるため、すでに弱っている歯周組織へさらに負担をかけ、骨の吸収を引き起こし、最終的には歯が抜け落ちてしまうリスクが高まります。
健康な歯茎に対して歯ぎしりの力がかかっても、通常は骨などには大きな影響はありません。ただし、歯周病が進行している場合には、歯ぎしりによる力が原因で骨吸収が進行します。歯周病の治療を受けている方で、歯ぎしりの自覚がある場合は、歯科医院に相談し、マウスピースの作製・装着を検討してみてはいかがでしょうか。
Q.被せ物がよく取れるのですが、
歯ぎしりが原因でしょうか?
A. 歯ぎしりが被せ物が取れる原因の一つであることは事実ですが、必ずしもそれが原因とは限りません。被せ物が取れやすい原因として考えられるのは、以下のような要因です。
- 経年劣化
接着に使われたセメントが劣化している場合、被せ物は取れやすくなります。 - 咬み合わせの不具合
咬み合わせが悪い場合、被せ物に不均等な力がかかり取れやすくなります。 - 虫歯
被せ物の中で虫歯が再発している場合、被せ物が取れやすくなります。 - 歯ぎしり
歯ぎしりによって強い力が被せ物にかかり続けることで、取れることがあります。
噛み合わせを重視した矯正治療の重要性


矯正治療を検討される方の大半は、見た目が綺麗になることを望まれています。当院では見た目の改善はもちろん、噛み合わせを重視した矯正治療を行なっております。
歯並びを整えると、見た目の印象がよくなることは皆様ご存知かと思います。そのほかにも、よく噛めるようになることで食事を取りやすくなったり、胃腸への負担を減らすこともできます。
また、噛み合わせがよくなることで、肩こりや腰の痛みなどの全身症状の改善につながるケースもあるのです。
当院で歯科矯正を行い、より魅力的な口もとを作り、全身の健康も向上させていきましょう。
咬み合わせ・歯ぎしり監修

海神あらき歯科・矯正歯科
院長加藤佑治
咬み合わせや歯ぎしりの問題は、放置すると全身の健康に悪影響を及ぼすことがあります。海神あらき歯科・矯正歯科では、患者様1人ひとりに対して最適な治療方法を提供し、健康的な生活をサポートします。顎関節症などの症状が疑われる場合は、早めにご相談ください。適切な治療を受けることで、日常生活の質を向上させることができます。
経 歴
- 鹿児島県 ラ・サール高等学校
- 東京医科歯科大学 歯学部
- 東京医科歯科大学 歯学部附属病院
歯周病外来 勤務 2016-2020 - 東京医科歯科大学 非常勤講師 2021
- 埼玉県 斉田歯科医院 勤務
- 愛知県 加藤歯科医院 副院長
所属学会
- 歯学博士(東京医科歯科大学 歯周病学分野)
- 日本歯周病学会
- 日本臨床歯周病学会
- なんかよう会
- VL会
- LIFE
診療メニュー
他にどんな歯科治療をお探しですか?
海神あらき歯科・矯正歯科では、あらゆるお悩み・症状に対応可能です。痛いのを治したい、しっかり噛みたい、見た目をキレイにしたい。皆様のお悩みは人それぞれです。患者様一人ひとりのお悩みにしっかりと耳を傾け、治療の内容について丁寧に話し合いをしていきます。歯のことでお悩みでしたらコーナン京葉船橋インター店2階の歯医者の当院までお気軽にご相談ください。