ラミネートベニア
ラミネートベニアについて

ラミネートベニアとは
ラミネートベニアは、ネイルチップのように、歯の表面へ薄いセラミック製の板を貼り付ける治療方法のことです。「歯の見た目を美しく整えたい」など審美的な理由で選ばれることが多く、歯の色・形・サイズ・(部分的な)歯並びを改善するために用いられます。
たとえば、「テトラサイクリン変色歯を改善したい」「前歯の位置が少し不自然で悩んでいる」方などにおすすめです。
ただし、ラミネートベニアは非常に薄いセラミックのため、歯ぎしりの強い方や噛み締め癖がある方は、割れてしまうリスクが高くなります。
また、(虫歯治療時などに用いる)被せものとは異なり、歯を大きく削る必要がないため、負担が少なく、天然歯をできるだけ多く残すことが可能です。
ラミネートベニアのメリット
- 自然で美しい仕上がりラミネートベニアに使用されるセラミックは、天然歯に近い質感と透明感を持ち合わせた素材です。治療終了後は、とても自然で美しい仕上がりになるため、多くの方が自信を持って笑顔を見せられるようになります。
- 歯を削る範囲が最小限ラミネートベニアの最大のメリットは、(治療に伴い)歯を削る範囲・量が非常に少ない点です。
クラウン(虫歯治療などで用いる被せ物)を装着する際は、歯を大きく削る必要がありますが、ラミネートベニアでは歯の表面をわずかに削るだけで済みます。歯の負担を最小限に抑えながら、見た目を自然に美しく改善することができます。 - 耐久性が高く長持ち適切なケアを行うことで、ラミネートベニアは
10年〜20年ほど持続すると言われています。
ラミネートベニアに用いるセラミックは、非常に耐久性の高い素材です。日々の食事や日常生活で経験劣化しにくいため、長期にわたって美しい歯をキープできます。 - 変色しにくいラミネートベニアに用いるセラミックは、変色に強い素材です。コーヒーやワインなど色素の強い飲食物を摂取しても、天然歯と比べて変色しにくいという特徴があります。
ラミネートベニアのデメリット
- 治療費用が高額ラミネートベニアは自費治療であるため、保険が適用されません。
1歯あたりの治療費用は10万円〜15万円ほどと、保険診療に比べて高額です。ただし、費用はクリニックによって異なります。 - 割れるリスクがあるラミネートベニアは非常に薄いセラミックを用いるため、歯ぎしりや強い噛み締めなど、日常生活の中で割れてしまう可能性があります。
割れてしまうリスクを抑えるためには、夜間にナイトガードを使用すると良いでしょう。 - 装着後は取り外しづらいラミネートベニアは強力な接着剤で貼り付けるため、一度ラミネートベニアを装着すると、気軽に取り外すことはできません。
治療開始前は歯科医師から充分に説明を受けて、メリット・デメリットを理解した上で、慎重に検討するようにしましょう。
ラミネートベニアがおすすめな方

歯の変色を改善したい方
ホワイトニングで改善できない深い変色がある場合は、ラミネートベニアで歯を覆い、白く美しい見た目を実現することができます。
歯の形やサイズを改善したい方
「歯の形や大きさがバラバラで気になる」場合は、ラミネートベニアを気になる部分に装着することで、見た目の改善を図ることが可能です。
歯並びを改善したい方(軽度)
前歯など一部分の歯並びであれば、ラミネートベニアで乱れを改善することができます。
すきっ歯で困っている方
すきっ歯(前歯の隙間)が気になる場合、ラミネートベニアによって隙間を埋めることができます。
ラミネートベニアを
長持ちさせるために

ラミネートベニアを長持ちさせるためには、適切なアフターケアが必要です。
日々のブラッシング(歯磨き)
ラミネートベニア装着後も、食後の歯磨きなど日々のケアを続けましょう。フロス(歯間ブラシ)を使って、歯と歯の間を清潔に保つことも有効です。
なるべく硬いものを食べない
割れたり欠けたりするリスクを減らすために、ラミネートベニアを装着した歯などで、硬い食べ物を噛むことはなるべく避けましょう。
定期検診
ラミネートベニアを装着した後は、歯科医院で定期検診を受けましょう。担当歯科医師が状態をチェックして、必要に応じてクリーニングや調整を行います。
ナイトガードの使用
歯ぎしりや強い噛み締めの癖がある方は、ナイトガード(マウスピース)の使用を検討してください。就寝中の無意識に発生する力を軽減し、ラミネートベニアが割れるリスクを抑えることができます。
ラミネートベニアの費用について
ラミネートベニアは保険適用外(自費診療)のため、費用は歯科医院によって異なりますが、1歯あたり10万円〜15万円程度が一般的です。
海神あらき歯科・矯正歯科では、1歯あたり
16万5千円(税込)で提供しています。
ラミネートベニアの症例
Case1 ラミネートベニア
Before

途中経過

After

主訴 | 前歯の色が気になる |
---|---|
治療期間 | 2週間 |
治療費用 | 1歯 150,000円(税別) |
治療のリスク | クラウンと比較して強度に劣る |
治療の特徴 | 歯質を削る量が少ない 変色しにくい 金属アレルギーを起こさない |
ラミネートベニアでよくある質問

Q.ラミネートベニアの
色は選べますか?
A.ラミネートベニアの色は患者様の希望に合わせて選ぶことができます。型取りの際は実際に鏡を見ながら色味を確認いただき、ご納得いただいた上で治療を進めますのでご安心ください。
Q.ラミネートベニアが
外れることはありませんか?
A.稀に外れることがありますが、強度の高いセラミックを、強力な接着剤で貼り付けるため、すぐに剥がれるようなことはありません。とはいえ、正しいケアを行わず、無茶な使い方をすれば、外れる可能性は高くなります。
リスクを最小限に抑えるためには、歯ぎしりを防ぐためのナイトガードを使用したり、食事の際にできるだけ硬い食べ物を避けたりすることが重要です。
Q.ラミネートベニアを装着する歯は、
どのくらい削りますか?
A.ラミネートベニアでは、歯の最も外側にあるエナメル質(2〜3mm)を、0.3mm〜0.8mmほど削ります。必要以上に削ることはありませんのでご安心ください。
Q.ラミネートベニアは
虫歯になりますか?
A.ラミネートベニアに用いるセラミックは金属製のため、虫歯になることはありません。ただし、板を装着している歯の部分は天然歯のため、虫歯になる可能性があります。
ご自身でブラッシング(歯磨き)をしたり、歯科医院で定期メインテナンスなどを受けたりすることで、虫歯の発症リスクを抑えることができます。
Q.ラミネートベニア治療を
受けられない場合はありますか?
A.大きく捻れている歯や、大きく欠けている歯は、ラミネートベニアの適応外となる場合があります。その場合には、クラウン(被せ物)など他の治療方法を提案する場合がございますので、ご了承ください。
Q.子どもでもラミネートベニア治療を受けられますか?
年齢制限はありますか?
A.個人差はありますが、目安として18歳未満の方は、ラミネートベニア治療を受けることができません。
顎が成長を続けている途中でラミネートベニア治療を行うと、顎や歯の成長に影響を与える可能性があると言われています。また、未成年の方が治療を受ける場合には、親の同意書が必要です。
ラミネートベニア監修

海神あらき歯科・矯正歯科
院長加藤佑治
海神あらき歯科・矯正歯科では、ラミネートベニア用の特別なバーを使用し、可能な限り天然歯を削りすぎない工夫をしています。ラミネートベニアの形成は非常に精密な作業です。マイクロスコープなどの専門設備を使用することで、余分に削り過ぎることのないスムーズな治療を行っています。
また、ラミネートベニアは、前歯を治療するケースの多い、審美的にとても重要な治療方法です。当院では、歯科技工士と経験豊富な歯科医師が連携することで、色味や形態を入念にディスカッションし、時には技工士が直接患者様と色味などを相談するなど、1歯1歯にこだわって、納得いくまで治療を行っています。
経 歴
- 鹿児島県 ラ・サール高等学校
- 東京医科歯科大学 歯学部
- 東京医科歯科大学 歯学部附属病院
歯周病外来 勤務 2016-2020 - 東京医科歯科大学 非常勤講師 2021
- 埼玉県 斉田歯科医院 勤務
- 愛知県 加藤歯科医院 副院長
所属学会
- 歯学博士(東京医科歯科大学 歯周病学分野)
- 日本歯周病学会
- 日本臨床歯周病学会
- なんかよう会
- VL会
- LIFE
診療メニュー
他にどんな歯科治療をお探しですか?
海神あらき歯科・矯正歯科では、あらゆるお悩み・症状に対応可能です。痛いのを治したい、しっかり噛みたい、見た目をキレイにしたい。皆様のお悩みは人それぞれです。患者様一人ひとりのお悩みにしっかりと耳を傾け、治療の内容について丁寧に話し合いをしていきます。歯のことでお悩みでしたらコーナン京葉船橋インター店2階の歯医者の当院までお気軽にご相談ください。