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銀歯とセラミックの違いは何か?
銀歯(金銀パラジウム合金)は保険適用で安価に治療できる一方、経年劣化・審美性の低さ・金属アレルギーリスクという3つの課題を抱えています。セラミックはこれらの課題をほぼ解消できる素材です。
銀歯の主成分は銀・パラジウム・金・銅などの合金です。強度が高く咀嚼力にも耐えますが、唾液にさらされると金属イオンが少しずつ溶け出します。パラジウムは金属アレルギーの原因になりやすい金属として知られており、装着時は問題なくても数年後にアレルギーを発症するケースもあります。
一方、セラミック(陶材)は吸水性が低く、変色・変形が起こりにくい素材です。表面がなめらかで歯垢が付着しにくく、虫歯や歯周病の再発リスクを抑えられます。また金属を含まないため(メタルボンドを除く)、金属アレルギーの心配がありません。

銀歯をセラミックに交換する主なメリットは何か?
セラミックへの交換で得られる主なメリットは、①自然な見た目、②虫歯再発リスクの低減、③金属アレルギーの回避、④歯茎の黒ずみ防止、⑤長期耐久性の5点です。
見た目・審美性が大きく改善する
セラミックは天然歯に近い透明感と色調を再現できます。周囲の歯に合わせた色調調整が可能なため、口を開けても詰め物・被せ物が目立ちません。特に前歯や笑うと見える奥歯に銀歯がある方は、口元の印象が大きく変わります。
また、セラミックは経年変色が少なく、長期間にわたって白さを保ちやすい素材です。銀歯のように時間とともに黒ずんでいく心配がありません。
虫歯の再発リスクを抑えられる
銀歯は熱膨張・収縮を繰り返すことで接着部分に隙間が生じやすく、そこから虫歯菌が侵入して「二次カリエス(虫歯の再発)」を引き起こすことがあります。セラミックは熱変形が少なく、精密に作製することで歯との隙間を最小限に抑えられます。
さらにセラミックの表面はツルツルとしており、歯垢(プラーク)が付着しにくい特性があります。日常のブラッシングでも汚れを落としやすく、口腔内の衛生状態を維持しやすくなります。
金属アレルギー・歯茎の黒ずみを防げる
銀歯から溶け出した金属イオンが歯茎に沈着すると、歯茎が黒ずむ「メタルタトゥー」が生じることがあります。一度黒ずんだ歯茎は銀歯を除去しても完全には元に戻らないケースもあるため、早めの対処が重要です。
セラミック(メタルボンドを除く)は金属を含まないため、金属イオンの溶出がなく、歯茎の黒ずみや金属アレルギーのリスクを根本的に排除できます。
セラミックの種類と費用の目安はどのくらいか?
セラミックには複数の種類があり、1歯あたりの費用は約5万〜15万円(自費)が目安です。素材の特性と費用のバランスを理解したうえで選ぶことが大切です。
- オールセラミック(e-max等):透明感・審美性が最も高く、前歯向き。1歯あたり約8万〜15万円。強い衝撃で割れるリスクあり。
- ジルコニアセラミック:強度が高く奥歯にも対応。審美性も高水準。1歯あたり約8万〜15万円。歯ぎしりがある方にも比較的適している。
- メタルボンドクラウン:内側に金属を使用し外側をセラミックで覆う。強度が高い反面、歯茎の黒ずみリスクが残る。1歯あたり約5万〜8万円。
- ハイブリッドセラミック:樹脂にセラミック粉末を混合した素材。費用は比較的安価(1歯あたり約3万〜5万円)だが、変色しやすく耐久性はやや劣る。
なお、国税庁「No.1128 医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例」(2025年4月)によると、金やポーセレン(セラミック)は歯の治療材料として一般的に使用されているとして、セラミック治療の費用は医療費控除の対象になります。年間の医療費が10万円を超えた場合に確定申告で控除を受けられるため、複数歯を交換する場合は積極的に活用しましょう。

銀歯をセラミックに交換する治療の流れはどうなっているか?
銀歯からセラミックへの交換は、基本的に「カウンセリング→検査・診断→銀歯の除去と型取り→仮歯装着→セラミック装着→噛み合わせ調整」という流れで進みます。通院回数は2〜4回が目安です。
- カウンセリング・口腔内検査:現在の銀歯の状態、歯周病・虫歯の有無、噛み合わせを確認します。レントゲン撮影や歯周ポケット検査を行い、治療計画を立案します。
- 銀歯の除去・歯の形成:古い銀歯を取り除き、セラミックを装着するために歯を削って形を整えます。セラミックの厚みを確保するため、銀歯より削る量が増える場合があります。
- 型取り(印象採得):歯の形を精密に記録します。当院では3D光学スキャナー「iTero」を導入しており、シリコン印象材を使わずデジタルデータで型取りが可能です。
- 仮歯の装着:セラミックが完成するまでの間、仮歯を装着して歯を保護します。仮歯で噛み合わせや形態を確認し、最終的なセラミックの形状に反映させます。
- セラミックの装着・噛み合わせ調整:歯科技工士が製作したセラミックを装着し、噛み合わせを精密に調整します。適切な調整を行わないとセラミックが割れるリスクがあるため、この工程は特に重要です。
治療後は3〜6ヶ月ごとの定期メンテナンスを受けることで、セラミックの状態を長く良好に保てます。噛み合わせのチェックと歯周病予防のクリーニング(PMTC)を継続することが、セラミックを長持ちさせる鍵です。
セラミックに交換するデメリット・注意点は何か?
セラミック治療のデメリットは主に「費用が高い」「強い衝撃で割れる可能性がある」「歯を削る量が増える場合がある」の3点です。事前に理解したうえで治療を検討することが大切です。
- 費用が高い:セラミックは自費診療のため、保険適用の銀歯より費用が大幅に高くなります。1歯あたり5万〜15万円が目安で、複数歯を交換する場合は相当の費用が必要です。
- 割れるリスクがある:セラミックは陶材に近い素材のため、強い衝撃や過度な噛み締めで割れることがあります。歯ぎしり・食いしばりの癖がある方は、ナイトガード(マウスピース)の併用を検討してください。
- 歯を削る量が増える場合がある:セラミックに必要な厚みを確保するため、銀歯より多く歯を削ることがあります。削った歯は元に戻らないため、担当医と十分に相談することが重要です。
- 寿命がある:セラミックの耐用年数はおよそ10〜15年程度とされています。適切なセルフケアとメンテナンスを続けることで、より長く使用できる場合もあります。
歯ぎしりや食いしばりがある方、噛み合わせに問題がある方は、セラミック装着前に噛み合わせの治療を行うことで割れるリスクを大幅に低減できます。当院では噛み合わせを重視した治療計画を立て、セラミック治療と歯周病治療を院内で連携して行える体制を整えています。

医療費控除はセラミック治療に適用されるか?
セラミック(ポーセレン)を使った歯の治療費は、国税庁の通達により医療費控除の対象となります。年間の医療費合計が10万円を超えた場合、確定申告で所得控除を受けられます。
国税庁「No.1128 医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例」(令和7年4月1日現在)では、「金やポーセレンは歯の治療材料として一般的に使用されているといえるから、これらを使った治療の対価は、医療費控除の対象になる」と明記されています。
デンタルローン(歯科ローン)を利用した場合も、信販会社が立替払いをした金額がローン契約成立年の医療費控除の対象になります。ただし、ローンの金利・手数料相当分は控除対象外です。複数歯を交換する場合は、治療費の領収書やローン契約書を保管しておきましょう。
船橋・西船橋エリアで銀歯のセラミック交換を検討している方へ
海神あらき歯科・矯正歯科では、マイクロスコープを用いた精密な審美治療と、噛み合わせを重視したセラミック治療を提供しています。
当院はコーナン京葉船橋インター店2Fに入居し、800台収容の大型駐車場を完備しています。京葉道路・船橋インターから約3分、西船橋駅から車で約7分のアクセスです。月・水・木・土・日・祝の週6日、夜19時まで診療しており、お仕事帰りや週末にもご来院いただけます。
院長・加藤佑治は東京医科歯科大学歯学部を卒業後、同大学附属病院歯周病外来で研鑽を積み、同大学非常勤講師も務めた経歴を持ちます。セラミック治療では審美性と咬合(噛み合わせ)精度の両立を重視し、歯周病治療と連携した長期的なケアを提供しています。まずはお気軽にご相談ください。
📞 047-401-7369(海神あらき歯科・矯正歯科)
〒273-0022 千葉県船橋市海神町3丁目124-3 コーナン京葉船橋インター店2F
よくある質問
銀歯をセラミックに交換するのに何回通院が必要ですか?
基本的には2〜4回の通院が目安です。カウンセリング・型取り・仮歯装着・セラミック装着・噛み合わせ調整という流れで進みます。口腔内の状態や治療する歯の本数によって通院回数は変わります。
銀歯のセラミック交換は保険適用になりますか?
基本的に保険適用外(自費診療)です。ただし、セラミック治療費は国税庁の通達によりポーセレン(セラミック)が医療費控除の対象と認められており、年間医療費が10万円を超えた場合に確定申告で控除を受けられます。
セラミックの寿命はどのくらいですか?
適切なケアを続ければ10〜15年程度の使用が目安です。定期的なメンテナンスと日常のセルフケアを怠らなければ、さらに長持ちするケースもあります。
歯ぎしりがあってもセラミックにできますか?
歯ぎしり・食いしばりがある場合はセラミックが割れるリスクが高まります。ナイトガード(マウスピース)の併用や、噛み合わせの調整を事前に行うことでリスクを低減できます。担当医に相談したうえで治療を進めましょう。
前歯の銀歯をセラミックにする場合、どの素材が向いていますか?
前歯には審美性の高いオールセラミック(e-max等)が最も向いています。透明感と色調再現性に優れ、自然な仕上がりになります。強度を重視する場合はジルコニアセラミックも選択肢です。
奥歯の銀歯をセラミックにする場合、割れやすくないですか?
奥歯は噛む力が強くかかるため、強度の高いジルコニアセラミックが適しています。適切な素材選択と噛み合わせ調整を行えば、割れるリスクを大幅に抑えられます。
セラミック治療後のケアで注意することはありますか?
毎日の丁寧なブラッシングと歯間ブラシ・フロスの使用が基本です。3〜6ヶ月ごとの定期メンテナンスで噛み合わせのチェックとPMTC(プロフェッショナルクリーニング)を受けることで、セラミックを長持ちさせられます。
銀歯を外したときに虫歯が見つかることはありますか?
銀歯の下に二次カリエス(虫歯の再発)が隠れているケースは少なくありません。その場合は虫歯治療を先に行ってからセラミックを装着します。治療前の精密検査で状態を確認することが重要です。
デンタルローンは使えますか?
当院ではデンタルローンに対応しています。月々の支払いを分散できるため、複数歯を交換する場合も費用の負担を軽減できます。詳しくはカウンセリング時にご相談ください。
セラミック治療と矯正治療を同時に検討しています。どちらを先にすべきですか?
一般的には矯正治療を先に行い、歯並びが整ってからセラミックを装着する順番が推奨されます。矯正後に歯の位置が変わるとセラミックの形状が合わなくなる場合があるためです。当院では矯正専門医とセラミック担当医が連携して治療計画を立案します。
結論
銀歯をセラミックに交換する最大の判断基準は「審美性・虫歯再発リスク・金属アレルギーのどれを優先するか」です。費用は1歯あたり5万〜15万円(自費)かかりますが、国税庁の通達でセラミックは医療費控除の対象と認められています。歯ぎしりがある方はジルコニア素材+ナイトガード、前歯の審美性を重視する方はオールセラミックが適しています。まずは精密検査とカウンセリングで口腔内の状態を確認し、素材・費用・治療計画を担当医と十分に相談したうえで判断することをお勧めします。
セラミック治療のご相談を承っています
歯の状態や噛み合わせを確認したうえで、適した材料と治療の流れをご説明します。保険診療で対応できる選択肢もあわせてご案内します。
ご不明な点は当院ホームページの問い合わせ先までお気軽にご連絡ください。
著者情報
海神あらき歯科・矯正歯科 院長
加藤 佑治

患者様一人ひとりのお口の状態やライフステージ、治療に求めるゴールは異なります。海神あらき歯科・矯正歯科では「患者様にとって本当に必要な治療とは何か」を大切にし、十分な説明と対話を通じてベストな治療プランを共に考えることを重視しています。
専門は歯周病治療ですが、むし歯治療、義歯(入れ歯)、矯正歯科、インプラント、審美歯科まで幅広い分野に対応し、総合的な歯科医療を提供しています。患者様が納得して治療を受けられる環境づくりを大切にし、お口の健康を長期的に支える歯科医療を目指しています。