小児矯正
当院の小児矯正の特徴
子供矯正を始めるベストなタイミング
子どもの矯正には一期治療と二期治療があります。 一期治療と二期治療では施術を受ける時期が異なりますので、 詳しくはお近くの歯科医院にご相談されることをお勧めいたします。
第一期治療
小児矯正を始めるうえでポイントになるのが「6歳臼歯」です。 6歳臼歯とは6歳ごろに生えてくる永久歯のことで、そこから乳歯と永久歯が入り乱れる「混合歯列期」が始まります。 この混合歯列期に入ると小児矯正の土台作りとなる第一期治療を行うのにふさわしいタイミングになります。
なぜこの時期がふさわしいかというと、乳歯から永久歯に生え変わる時期のため、成長発育をしている段階では顎のバランスを整えやすく、歯の生えるペースをキープしやすいからです。 歯の生えるスペースをキープしておくことで、永久歯が生えてきたときにスペースが足りないといった問題を防ぐことができます。
早い段階で始めた方が良いケース
受け口などを指摘された場合には早期に小児矯正を始めた方が良いでしょう。 受け口の原因は下顎の骨の異常によるものが多いです。 この下顎の骨の異常は早い段階から改善する必要があるので、3歳児検診や保育園の検診で指摘された場合は歯科医院に相談してみてください。
第二期治療
第二期治療は永久歯が生え揃ってから行うため、個人差があります。 大体11歳〜13歳頃に永久歯が生えそろうため、そのタイミングで始めると良いでしょう。 第二期治療では大人の矯正治療と同じ内容を行います。
治療の内容としては歯にブラケットと呼ばれる装置をつけ、ワイヤーを通し歯を動かしていくのが一般的な治療方法です。 表側に装置をつける方法や目立ちにくい裏側に装置をつける方法もあります。
また最近では目立ちにくいマウスピースの矯正もあるので、お子さんにあった方法を医師と相談して決めてください。 矯正治療では歯だけではなく「顎の成長」がキーワードになってきます。 第一期治療を行ったあと継続して第二期治療をすることで、顎の骨の成長に合わせた矯正ができます。
子供の矯正治療の重要性
(歯並びが悪いことが及ぼす影響)
子どもの頃に矯正をしておくことで、歯をきれいに並べるための土台作りができます。 子供の頃は歯や顎の骨を動かしやすく、スムーズに動かすことができるため先に土台づくりをしておくことが大切です。
お子さんが小さな頃にしっかりとした歯並びや噛み合わせの治療を受けておくことで、歯のスペースを確保したり顎の成長をバランス良く整えることができます。 そうすると、もしも引き続き第二期治療に移行する場合でも先に土台づくりができているおかげで無理なく治療を進められます。
小児矯正のメリット・デメリット
メリット
・歯のスペースを確保することができる
・顎の成長のバランスを整えることができる
・早めの土台作りで第二期治療での矯正期間を短くすることができる
・お口の本来の機能を取り戻すことができる
デメリット
・一時的に見た目が気になる
・患者さん本人の努力が必要
・装置がお口の中に入るので歯磨きしにくい
(虫歯のリスクが高くなる)
平均的な治療期間
6歳〜10歳
6歳〜10歳のお子さんの場合は第一期治療・第二期治療の両方を受けることになる場合が多いです。 そうなった場合トータルで矯正期間は数年に及ぶこともあります。
11歳以上
11歳以上のお子さんの場合は永久歯が大体生え揃う時期です。 (個人差があります)この頃になると第一期治療の時期は過ぎているため、第二期治療からのスタートとなります。
第二期治療は大人の矯正と同じ方法になります。 ワイヤー矯正がメインで、期間は約1年半〜2年半ほどかかる場合が多いです。 難しいケースなど症例によってはこれよりも期間が延びることもあります。
治療の流れについて
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カウンセリング
まずはお口の中を観察するところから始まります。お子さんには歯科医院に来ること=嫌なイメージを持つことがないようにあくまでも慣れてもらうところから始めます。ご両親がお子さんについて悩まれていることや、お子さん本人の意思や希望もカウンセリングします。
すぐに矯正に進む場合は治療の方法や今後のスケジュール、料金などをお話しする流れになりますが、小児矯正の場合は時期を待つケースもございますので、その場合はお口の中や骨格を観察したのちにしばらく経過観察となります。その場合ただ時期を待つのではなく、定期的にチェックはしつつタイミングを見ていくので検診には必ず来院するようにしてくださいね。 - 検査 矯正を始めるにあたり、必要な矯正の資料を採ります。この検査は大人の方が矯正を始める時に行う内容とほとんど同じです。レントゲン写真を撮影したり、お口の中の写真を撮影、歯型を取ったりもします。お時間は大体40分ほどで終わります。
- 診断 前回の時に採取した資料をもとに矯正の治療計画を立てます。ここでより詳しく治療の方針や期間、料金が決定されるため診断後のカウンセリングをもう一度このタイミングで行う場合があります。治療期間や料金、治療の進め方などで何かご不明な点がないかを再度確認しあらゆる面で患者さまに納得していただいた状態で治療計画を組み立てていきます。この診断の際に時期を待つ必要があると診断された場合は、矯正を始める最適な時期になるまで定期検診を行いつつ、時期を待つことになります。
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治療開始
矯正装置の種類にもよりますが、ここで装置を装着します。お子さん本人が取り外しを行えるようなものでしたら、取り扱いの注意事項を説明し、装置の取り外しの練習などを行います。(30分〜40分ほど)取り外すことができないような装置の場合は1時間ほどかけて、お口の中に矯正の装置をつけていきます。初めはお口の中の違和感や矯正の痛みに慣れない日々が続くと思いますが、数日から1週間ほどで徐々に収まりますのでご安心ください。
矯正の装置をつけた後は定期的に装置の調整や経過の観察に来ていただきます。通う頻度は矯正の装置によりますが大体2週間〜1ヶ月に1回くらいになります。矯正が終了するまでがんばりましょう。 - 保定 矯正が終了し(装置を外します)歯並びの保定期間に入ります。保定期間中はきれいに並んだ歯並びが崩れないように取り外し可能な装置を使用し、しっかりと保定を行います。保定期間中も時々チェックにご来院いただきます。
- メインテナンス 保定の期間が終了になると、通常の定期検診となります。虫歯がないか、歯ブラシはちゃんとできているかなど通常の定期検診と同じ流れとなります。せっかく矯正を頑張ってきれいに並べた歯ですので、しっかり定期検診にご来院いただき虫歯などができないようにしていきましょう。
子供の癖が歯並びに及ぼす影響
指しゃぶり
指しゃぶりとは別名「吸指癖」とも言われています。指しゃぶりの吸引の強さによって、上の前歯が前方に押し出され下の前歯は内側(舌の方向)に圧がかかります上下の前の歯の間に、指が通る隙間ができてしまう可能性があり、そうすることで「開口」や「上顎前突」になる可能性があります。
口呼吸
口呼吸の人は口が開きっぱなしになっていることが多いです。口が開きっぱなしになっていると、下顎が常に下がっていることになりそれと同時に舌の位置も下がります。その影響でお口周りの筋肉も発達しません。
口呼吸は上顎の発達に大きく影響します。歯並びはお口の周りの筋肉から内側へ押す力と舌の外側へ押す力とのバランスで保たれています。
しかしながら口呼吸のせいでお口周りの筋肉が落ち、舌の位置も下顎側に位置することで、筋肉のバランスが崩れ上顎骨が狭くなります。また常にお口が開いてしまいお口周りの筋肉が落ちることで、口が閉じにくくなったり、前歯が噛まない、出っ歯、叢生(歯がガタガタ)といった歯列不正を引き起こす可能性があります。
睡眠の時の癖
頬杖・睡眠態癖
態癖
態癖とは寝ている時の癖(うつ伏せ寝・横向きに寝る)、食いしばりや歯ぎしり、食事の片側噛みなどがあります。 この態癖が長期間続くことで歯列不正に繋がることがあります。
熊癖は口の中の歯列にも影響
特に睡眠態癖や頬杖の癖がある方は多く、顎の噛み合わせのズレや口の中の歯列に影響を引き起こします。 どちらか一方からずっと力がかかっている状態だと、徐々に顎や顔のバランスが崩れてきてしまい最終的にはお顔が左右非対称になることもあります。 このように噛み合わせのバランスが崩れることで、全身の歪みへと繋がり、顎関節症や頭痛(大人の方だと肩こり)といった症状がでる場合もあります。
熊癖の改善方法
歯科医院で態癖を指摘された場合は意識して自分で改善していくしかありません。 日常的についやってしまう癖ですがたかが癖だからっといって何もせずにいるのは良くありません。 なぜかというとこの態癖が歯に与える影響は矯正にの時にかかる力よりも数十倍力がかかっており、態癖があれば簡単に歯が動いて歯列を乱すことができます。
食事中どちらで噛んでいるか、寝ている時の姿勢やテレビを見ている時の姿勢はどうなのかもう一度お子さんの癖がないか確認してみましょう。 本人では気づいてない癖もあると思いますので、お母さんや周りの人が気づいてあげて、改善していくことで歯並びに与える影響を小さくすることが出来るかもしれません。
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