「矯正を始めたいけど、歯周病があると言われた。どちらを先に治せばいいの?」——そんな疑問を抱えている大人の方は少なくありません。
結論からお伝えすると、歯周病の治療を先に行い、歯周組織が安定してから矯正治療に進むのが基本的な流れです。歯周病がある状態で矯正を始めると、歯を支える骨や歯肉にさらなる負担がかかり、症状が悪化するリスクがあります。順番を正しく理解することが、治療全体を安全に・効率よく進めるための第一歩です。
この記事では、大人の矯正と歯周病の関係・治療の正しい順番・各ステップで何をするのかを、歯科医師監修のもとわかりやすく解説します。
- ✅ なぜ歯周病を先に治す必要があるのか
- ✅ 大人の矯正・歯周病治療の具体的なステップ
- ✅ 矯正中・矯正後の歯周病管理で知っておくべきポイント
- ▸ 大人の矯正を考えると歯周病が気になる——よくある不安
- ◦ 歯周病があると矯正はできないの?
- ◦ よくある誤解:「歯並びを治せば歯周病も良くなる」は本当?
- ▸ なぜ歯周病を先に治す必要があるのか——仕組みから理解する
- ▸ 大人の矯正と歯周病——治療の正しい順番とステップ
- ◦ STEP 1|初診・精密検査(歯周病・歯並びの現状把握)
- ◦ STEP 2|歯周病の初期治療(矯正前に炎症をコントロール)
- ◦ STEP 3|矯正治療の開始(歯周状態が安定してから)
- ◦ STEP 4|矯正後の保定期間と歯周病の継続管理
- ▸ 歯周病と矯正の治療費・期間の目安を知っておこう
- ◦ 歯周病治療の費用について
- ◦ 成人矯正の費用の目安
- ▸ 海神あらき歯科・矯正歯科が大人の矯正・歯周病治療をサポートする体制
- ▸ よくある質問(FAQ)
- ◦ 矯正・歯周病のことを無料でご相談いただけます
目次
大人の矯正を考えると歯周病が気になる——よくある不安
矯正治療を検討する大人の患者さんが歯科医院を訪れると、「歯周病の検査をしましょう」と言われることがあります。「歯並びを治したいだけなのに、なぜ?」と疑問に感じる方もいらっしゃるでしょう。
実は、成人の約8割が何らかの歯周病(歯肉炎・歯周炎)の症状を持っているとされています(厚生労働省の調査より)。子どもと違い、大人の歯周組織は長年の生活習慣や加齢の影響を受けているため、矯正前に歯周状態をしっかり確認することは非常に重要なプロセスです。
「矯正と歯周病、両方あると治療が長くなるのでは」「費用が増えてしまうのでは」と不安に思う気持ちはよくわかります。しかし、正しい順番で進めることが最終的には治療全体の安全性を高め、より良い結果につながります。まずはその理由を理解していただくことが大切です。
歯周病があると矯正はできないの?
「歯周病があると矯正は絶対に無理」というわけではありません。ただし、歯周病が活動期(炎症が続いている状態)のままでの矯正開始は推奨されません。歯周病が落ち着いた「安定期」に入ってから矯正を進めるのが一般的な考え方です。
歯周病の程度によっては、軽度の歯肉炎であれば比較的早期に矯正へ移行できる場合もありますし、中等度〜重度の歯周炎では歯周治療に一定の期間を要することもあります。個人差がありますので、まずは精密検査で現在の状態を把握することが出発点です。
よくある誤解:「歯並びを治せば歯周病も良くなる」は本当?
歯並びが整うと歯磨きがしやすくなり、歯周病の予防に役立つことは事実です。しかし、すでに発症している歯周病は、矯正治療だけでは治りません。歯周病菌や歯石による炎症は、スケーリング(歯石除去)や歯周治療によってコントロールする必要があります。矯正を先に始めてしまうと、炎症がある状態で歯に力がかかり続けるため、歯槽骨(歯を支える骨)の吸収が進んでしまうリスクがあります。この誤解は大変多いので、注意が必要です。
なぜ歯周病を先に治す必要があるのか——仕組みから理解する
矯正治療は、歯に一定の力を加えることで歯槽骨(歯を支える骨)をゆっくり変化させ、歯を理想的な位置へ動かす治療です。この仕組みを理解すると、なぜ歯周病の状態が大きく関係するのかが見えてきます。
歯周病は、細菌が引き起こす感染症です。進行すると歯槽骨(歯を支える骨)が少しずつ溶けていきます。歯槽骨が十分にある状態でなければ、矯正の力に対して骨が正常に反応できず、歯が動くべき方向に正しく移動しにくくなります。また、すでに骨量が減っている箇所に矯正力が加わると、さらに骨吸収が進む場合があります。
歯周病の炎症がある状態では、歯肉や歯を支える組織が脆弱になっています。そこに矯正の力が加わると、組織への負担が通常より大きくなり、歯肉退縮(歯ぐきが下がること)や歯槽骨吸収が起きやすくなるとされています。炎症を先にコントロールしてから矯正を行うことで、このリスクを大きく下げることができます。
ワイヤー矯正の場合、ブラケットやワイヤーがある分、歯磨きがしにくくなります。マウスピース矯正(インビザラインなど)でも、装置の着脱のたびに口腔内の環境が変化します。もともと歯周病傾向がある方は、矯正中に歯周病が再燃しやすい状況となるため、矯正前から歯周状態を安定させておくこと・矯正中に定期的なメンテナンスを受けることが非常に重要です。
大人の矯正と歯周病——治療の正しい順番とステップ
実際の治療はどのような順番で進むのでしょうか。一般的な流れをステップごとにご説明します。個人差がありますので、詳しくは担当医にご確認ください。
STEP 1|初診・精密検査(歯周病・歯並びの現状把握)
まず行うのは、口腔全体の精密検査です。レントゲン撮影やCT、歯周ポケットの深さの測定などを通じて、歯周病の程度・虫歯の有無・顎骨の状態などを詳しく調べます。この検査結果をもとに、歯周治療と矯正治療の計画を同時に立てていくのが一般的です。
歯周病の程度は「歯肉炎(軽度)」「軽度〜中等度の歯周炎」「重度の歯周炎」などに分類され、それぞれ必要な治療の内容・期間が異なります。初診時に正確な状態を把握することが、その後の治療計画を左右します。
STEP 2|歯周病の初期治療(矯正前に炎症をコントロール)
検査後は、まず歯周病の治療を先に進めます。具体的には、歯石・プラーク(歯垢)の除去(スケーリング・ルートプレーニング)、ブラッシング指導(TBI)などが行われます。
軽度の歯肉炎であれば、数回の処置と正しいブラッシング習慣の定着で比較的早期に炎症が落ち着くことがあります。一方、歯周炎が中等度〜重度の場合は、外科的な処置(歯周外科手術)が必要になる場合もあり、矯正開始までに数カ月〜それ以上を要することもあります(個人差があります)。
⚠️ 注意
「歯周病の治療が終わった」と自己判断して矯正を急ぐのは危険です。歯周病は自覚症状が出にくい病気のため、見た目が良くなっても炎症が続いているケースがあります。必ず歯科医師が「安定期に入った」と判断したうえで、矯正治療への移行を検討しましょう。
STEP 3|矯正治療の開始(歯周状態が安定してから)
歯周組織が安定し、担当医がGoサインを出したら、いよいよ矯正治療の開始です。成人矯正の方法には複数の選択肢があり、歯周状態・歯並びの程度・ライフスタイルなどを考慮したうえで選択します。
✅ ワイヤー矯正のポイント
- あらゆる歯並びの症例に対応しやすい
- 歯科医師が細かく力をコントロールできる
- 重度の不正咬合にも適用しやすい
- 装置の着け外しが不要
⚠️ ワイヤー矯正の注意点
- ブラケット周辺の歯磨きに工夫が必要
- 食事制限が生じる場合がある
- 見た目が気になることがある
- 口腔衛生管理に注意が必要
✅ マウスピース矯正(インビザライン)のポイント
- 透明で目立ちにくい
- 取り外しできるので歯磨きしやすい
- 歯周病管理がしやすい環境をつくれる
- 食事・歯磨き時に外せる
⚠️ マウスピース矯正の注意点
- 1日20〜22時間以上の装着が目安
- 重度の症例には向かない場合がある
- 自己管理が重要
- 装置の紛失・破損に注意
矯正中も定期的な歯周チェックとメンテナンスを並行して受けることが大切です。矯正中は口腔内の変化が起きやすいため、歯周状態の定期確認を怠らないことがポイントです。
STEP 4|矯正後の保定期間と歯周病の継続管理
矯正治療が終わったら、歯が元の位置に戻ろうとする力(後戻り)を防ぐために、保定装置(リテーナー)を装着する保定期間に入ります。保定期間も一般的には数年単位にわたることが多く(個人差があります)、この間も歯周病の定期管理を続けることが重要です。
せっかく整えた歯並びを長く維持するためにも、矯正後も定期的な歯科受診・クリーニングを継続する習慣をつけることが大切です。歯周病は再発しやすい疾患ですので、一度治療が完了しても油断せず、継続的なメンテナンスを心がけましょう。
歯周病と矯正の治療費・期間の目安を知っておこう
大人が矯正と歯周病の両方の治療に取り組む場合、費用や期間はどのくらいかかるのでしょうか。あくまで目安としてご参考ください(個人差があります)。
歯周病治療の費用について
歯周病の初期治療(スケーリング・ルートプレーニングなど)は、保険診療の範囲で行われることが多いです。保険治療の初診費用は、健康保険3割負担でおおよそ3,000〜5,000円程度が目安です(処置内容により変動します)。
より専門的な歯周治療を自費で受けたい場合は、海神あらき歯科・矯正歯科では自費スケーリング 5,500円、自費 歯周組織検査・スケーリング 22,000円などの料金設定があります。歯周組織再生誘導法などの外科的処置が必要な場合は165,000円(税込)となります。詳しくは担当医にご相談ください。
成人矯正の費用の目安
成人矯正の費用は、選択する矯正の種類によって異なります。海神あらき歯科・矯正歯科の料金(税込)をご参考ください。
| 矯正の種類 | 費用(税込) |
|---|---|
| 頬側(メタルワイヤー) | 715,000円 |
| 頬側(ホワイトワイヤー) | 770,000円 |
| 舌側(ハーフリンガル) | 935,000円 |
| 舌側(フルリンガル) | 1,210,000円 |
| マウスピース(インビザライン) | 660,000〜1,100,000円 |
| マウスピース(インビザラインGO) | 330,000円 |
| 部分矯正 | 110,000円〜 |
| 検査診断料 | 33,000円 |
| 矯正相談 | 無料 |
矯正中は毎月の調整料(5,500円/月)、保定装置(55,000円)なども別途かかります。治療費の詳細は、初回の無料相談でご確認いただくことをおすすめします。
海神あらき歯科・矯正歯科が大人の矯正・歯周病治療をサポートする体制
- ▶歯周病専門医(歯学博士)が在籍——院長の加藤佑治は東京医科歯科大学歯学部附属病院 歯周病外来に勤務した経験を持ち、日本歯周病学会認定医の資格を有しています。歯周病と矯正を一貫してサポートできる体制があります。
- ▶矯正担当医・各分野の専門ドクターとの連携——矯正担当の奥村ドクターをはじめ、歯周病・口腔外科の各分野の専門ドクターが連携。複数の問題を抱える方でも総合的に対応できます。
- ▶iTero 3D光学スキャナー導入——精密な口腔内スキャンで、歯並びや歯周状態を立体的に把握。治療計画の精度向上に活用しています。
- ▶矯正無料相談・土日祝診療——矯正の無料相談を実施。土日祝も診療しているため、平日に仕事がある会社員の方も通いやすい環境です。
- ▶800台駐車場・コーナン京葉船橋インター店2Fで好アクセス——千葉県船橋市海神町に位置し、京葉道路船橋インターより車で約3分。広大な駐車場を完備しているため、船橋・西船橋・海神エリアから車での通院も安心です。
👨⚕️ 矯正担当・奥村ドクターよりコメント
「矯正治療は歯並びを整えるだけでなく、歯周組織の健康と密接に関係しています。矯正をお考えの方が歯周病のご不安を抱えていた場合でも、院内の歯周病専門医と連携して治療の順番を丁寧に組み立てていきます。まずは無料相談でお気軽にご相談ください。」
よくある質問(FAQ)
📝 この記事のまとめ
- ✅ 大人の矯正と歯周病は、歯周病治療を先に行い安定してから矯正に進むのが基本の順番
- ✅ 歯周病がある状態での矯正開始は、歯槽骨吸収・歯肉退縮のリスクがあるため推奨されない
- ✅ 矯正中も定期的な歯周チェック・メンテナンスを継続することが治療成功のカギ
- ✅ 「歯周病があっても矯正できない」ではなく、正しい順番で計画的に進めることが大切
- ✅ 矯正相談は無料で受付中。千葉県船橋市海神町の海神あらき歯科・矯正歯科にお気軽にご相談を
矯正・歯周病のことを無料でご相談いただけます
「歯周病があっても矯正できるの?」「どちらを先にすればいい?」——まずはお気軽にご相談ください。船橋市海神町・コーナン京葉船橋インター店2Fで、土日祝も診療中。800台駐車場完備で車でのご来院も安心です。
👨⚕️ 院長・加藤佑治(歯学博士・日本歯周病学会認定医)よりコメント
「専門は歯周病治療ですが、矯正・インプラント・審美治療まで全分野の治療にこだわりを持って当たっています。歯周病がある状態で矯正をご希望の方は特に、まず口腔内の状態を丁寧に診査・診断し、患者さまにとって本当に必要な順番でご提案しています。『ベストプランを共に考え、納得のできる医療を提供する』——これが当院の診療への姿勢です。気になることがあれば何でもご相談ください。」